本当のキモチ
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楽しい時間はあっという間に過ぎてしまって・・・
放課後になってしまった
「***〜!今日は委員会あるから先に帰っててね」
言い終えると+++はすごい勢いで教室を飛び出した
先に帰ってもらう理由どうしようか?と思ってたから正直ほっとした
放課後の嫌がらせは時間に限度がないから嫌・・・
一度、そのまま気を失って気付いたときには下校時刻さえも過ぎていたことがある
あのときは正門が閉まってて焦った!焦った!
一定の時間帯になると裏門しか通れないということを知ったけど
そんなことを思いながら廊下に出ると・・・
《ドンっ》
「キャッ!!」
人にぶつかってしりもちをついてしまった
「わ、悪い・・・」
そう言って私を起こしてくれたのは跡部くん
掴まれてる腕が熱を帯びる
「・・・あ、ありがとう!部活頑張ってね」
そう言って走りだそうとしたのに
跡部くんが腕を離してくれなくて私は動けなかった
「跡部・・・くん?」
「***・・・お前は俺のことが・・・嫌いなのか?」
えっ?嫌い・・・?
予想外の疑問に私は唖然として答えが出せなかった
「えっ・・・私「悪い!!」
言おうとした言葉を遮ったのは跡部くんだった
“また明日な!”そう言って走り去った跡部くん
私の態度であなたを傷つけることになるなんて考えてもなかった
「・・・ごめんなさい」
走り去る跡部くんに聞こえるわけもないのに謝った