本当のキモチ
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僕も黒崎さんとやらの誕生日会に招待された
***の記憶が戻るきっかけが落ちているかも・・・そう言ってた跡部
今日は***から絶対に目を離せない―――
当の本人はドレスを身に纏って、かなりご機嫌だ
このドレスは跡部に用意してもらったらしい
***をイメージしてオーダーしたらしいけど・・・
すごく似合ってると思う
いつもしない化粧も少しだけしてるみたいだね
身内のひいき目じゃなくて***は綺麗だよ?
自覚ない本人に変なムシがつかないようにしておかなきゃ
「***!今日は僕から離れないようにね?」
「?うん。それ景吾くんにも言われたけど・・・私って問題児?」
***が問題児というか
・・・そうじゃないんだ
「まぁ・・・ドジしないようにね」
***の記憶が戻るきっかけがあるかもしれないんだ
黒崎財閥・・・
***の交通事故に何か関わってるんだよね?
娘は関係ないのかもしれないけれど・・・
もし、***が何かを思い出してしまったら・・・
何が起きるかわからない
でも胸騒ぎがするんだ
僕の気のせいだといいんだけど
「周助?着いたよ!早く中に入ろうよ」
「・・・そうだね」
「ご飯楽しみ」
隣で笑う君・・・
僕がこの手で守りたいんだ