保健室のお姉さん

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‐ 不二周助side ‐



“話したいことがあるんだ。会える時間あるかな?”

僕から彼女を誘うのは最初で最後かもしれない―――

話の内容が容易に想像できてしまったのか・・・

彼女は少し黙って

“今週、氷帝の学園祭があるの。最後に一緒に回りたいな”と口を開いた。



待ち合わせ場所と時間を決めてから切った電話

“最後に”

そう言った彼女の声が僕の頭の中でずっとこだましていた・・・



それでも―――

僕は***先生のことしか考えられないんだ




――――――

――――

――





氷帝は幼稚園から大学院まで同じ敷地内にある金持ち学校だったね

学園祭の規模の大きさに少し驚いてしまった。



「ごめん!待った?」



そう言って待ち合わせ場所に走ってきた彼女・・・

こんなに優しい彼女を今から傷つけてしまう

(ごめん・・・)

僕は彼女に気持ちを伝えてすぐ去ろうと思っていた。



「君のこt「不二くん!!学園祭・・・最後に一緒に回ろう」



言った言葉を遮られて驚いた。

今までそんな風に彼女がしたことがなかったから・・・

彼女の顔を見ると今にも泣きだしそうで―――

僕は何も言えなくなった。



彼女を傷つけたのは僕なんだ・・・

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