保健室のお姉さん
□16
8ページ/10ページ
ムリをして笑顔を僕にくれていることはすぐに分かった。
そのことに僕は・・・
気付かないふりをした
今は“恋人同士”という彼女の気持ちが痛いほど伝わってきたから
「新垣さんのクラスは何か模擬店だしてるの?」
「クラスの模擬店は昨日だったの。今日はクラブの模擬店だよ」
どうやら氷帝の文化祭は数日行われるらしく模擬店はクラス、クラブやサークル、委員会と日によって変わるらしい
まとめる実行委員会は大変だね
「あっ!あれやりたーい」
そう言って走り出し先は輪投げだった。
「どれか欲しいのがあるの?」
「あのひよこのぬいぐるみ・・・」
そう言う彼女のために僕は輪投げをすることにした。
取れたぬいぐるみを渡すと涙ぐみながらも彼女は
“ありがとう”と最高の笑顔をくれた
どうして僕は彼女じゃダメなんだろう・・・
いくつかのお店を回った後
「お昼行こうよ」
という彼女に連れられて食堂に向かうことにした。
なんだこの食堂・・・というかレストラン?
何から何まで青学とは違う規模の学校であることを再認識した。