ONE PIECE
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「あらら・・・女の、子?」
「あっ―――前方不注意でごめんなさい」
勢いよく頭を下げれば手元にあった手紙が ひらり と飛んだ
それを拾い上げた目の前の人は
私と手紙を何度も見比べて頷いた
「あ、あのー・・・?」
「***ちゃん」
「え?」
「ついておいで」
そう言って歩き始めた彼の背中を夢中で追いかけた
彼とすれ違う人達がする敬礼や挨拶、それから会釈
海軍本部の中でもすごく身分の高い人なんだと理解できた。
(そんな人に道案内なんて・・・)
後ですごく怒られるのではないのか?新たな恐怖が生まれていた
「こっち」
「あ、ハイ!」
いろいろなことを考えるほど私の緊張は増す
開かれた扉に足を踏み入れたものの緊張から体は震えていた