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□act.2 戸惑い
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竜也より一足お先に到着した私達
行きつけであろうここは入ると他のお客様に会うことなく個室に通された


「うわぁ・・・広い」

「***さんって年上に見えない」

「その言葉は車の中で聞き飽きました」


掘り炬燵の落ち着いた個室で向かい合って座れば2人きりの空間に少しだけ心がザワツク
適当に注文してくれる亀梨さんの大人びた仕草―――
ドキリと心臓が音をたてた



――――――
――――
――



「えっ・・・この近く?」

「ここのオーナー元ジャニーズなんだ。車は明日取りに来るよ」


飲酒運転かとドキドキしていた私に安心の答えが返ってきた
それにしてもこの辺りって・・・いわゆる億ションだよね?
今まで考えたことなかったけど竜也はいくら稼いでいるのだろうか
(私の何倍なの!?)


「飲み過ぎないようにね」

「***さん、保護者みたい」

「竜也の仕事仲間だから亀梨さんは弟みたいなものだね」


そう笑いながら言った私の手元のビールを取り上げた亀梨さん
“返して”そう腕を伸ばせば


「間違えた・・・」

「は?コレ私のビール・・・」

「違う、そこじゃない」


私の腕は目の前の彼に掴まれて
絡み合う視線に―――思わず顔を背けていた
それでも腕の力は弱まらなくて


「***さんは保護者じゃない、1人の女性だから・・・」

「亀・・・梨、さん?」

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