READY GO!
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To :不二周助
本文:練習試合は今日だよね?私も練習試合で今から他校に行くよ。お互い頑張ろうね!
--END--
周助にはわかった時点でメールしたけど・・・やっぱり応援したくて朝からメールだけしておいた
今は部室に忘れ物がないか最終チェック中で―――
「準備よし!!」
今日は立海のマネージャーになって初めて他校への遠征
ガラにもなく昨日は緊張して眠れなかった私・・・
「んー、バスの中で寝ちゃいそうだな・・・ふわぁぁぁ」
「気合い入ってるのだか抜けてるのだかよく分からないね」
突然部室に入ってきた幸村くんに笑われてしまった
穴があったら入りたい
「残念だけど穴はないから入れないけどね」
「・・・早くバスに行きましょう、部長サン・・・」
部室から出ようとした幸村くんに手を掴まれて
私の胸はドキンと跳ね上がった。
「幸村・・・くん?」
彼はいつになく真剣な顔つきで私を見ていた
「***は・・・俺達のこと応援してくれる?」
今はとても不安そうで・・・でも試合前に不安にならない人はいないよね?
それが例え練習試合でも―――
「当たり前だよ!だって私は立海のマネージャーだもん」
幸村くんの不安が少しでも払拭されるように私は笑顔を向けた
「ありがとう。先にバスに乗っててもらえるかな?」
そう言われて私は部室を去った