Prince of Tennis

□はじまり・・・かもしれない
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朝の満員電車―――
身体の重心がバラバラになるこの感じが苦手
それでも学校へ行くためにはこの電車に乗らなければいけない・・・
小さな溜め息を零して肩にかけている指定バッグを握り直した
その時―――
開いた扉に向かう人達の流れに逆らえず私はまだ降りたくない駅に足を踏み入れることに・・・
(わ、わ、わ・・・この電車乗り過したら私遅刻!?)
もう今日は仕方ない?と人の流れに身を任せた私の腰に加えられた強い力
驚いて顔を上げれば


「この駅まだ降りないでしょ?」

「あ、うん・・・」


クラスメイトである不二周助くんがそこにいて思わず視線を逸らした・・・
相変わらずの満員電車でさっきと状況は何も変わっていないのにここが嫌じゃない空間に変わっていく
その原因は私の腰をしっかりと支えてくれる彼のおかげ―――


「あ、あの不二くん・・・」

「***、どうかした?」

「あ、ありがとう」

「ふふ・・・どういたしまして」



+ END +
*******

(***?顔真っ赤だよ)

(な、なんでもない・・・)

(ふ〜ん、不二くんと登校してたことと関係あるの?)

(不二くんは関係ないもん!)

(僕が何か?)

(あっ、何もないよ!)


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