Prince of Tennis
□夏祭り
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「ひゃ〜〜、すごい人だね」
今日は家の近所で催される夏祭りに来てみたけれど・・・
道が見えないほどのすごい人!
なかなか思うように前へと進むことができないでいる私
携帯を確認すれば待ち合わせまであと10分
(ちゃんと合流できるかな?)
不安になっているときに見知らない人に声をかけられた
「か〜のじょ☆1人なら遊ぼう」
「え?私は・・・」
ナンパ男なんて興味ない
私には好きな人がいるんだから
「この浴衣かわいいね。よかったら俺とデートしてよ」
「あ、あの、いえ・・・」
嫌悪感を抱く貴方にかわいいなんて言われても嬉しくない
私が言ってもらいたい人はただ1人、彼だけなんだから・・・
「向こうに珍しい大きなりんご飴あったよ〜。一緒に行こうか?」
「だから、私は・・・」
「俺の彼女に何か用?」
“しつこい!”と言おうとしたら聞こえてきたのはまさかの彼の声
普段の穏やかな彼はそこにいなくて・・・
少しだけドキドキした