Prince of Tennis

□ヤキモチ
1ページ/1ページ

「もしもーし・・・」


お兄サン?
目の前にいるのに無視ですか?


「おーい・・・」


聞こえてますか?
視線は合わさってるはずなのに


「本当にどうしたの?」


部活が終わって彼氏の跡部と帰宅中なのだけど・・・
なぜか私と口をきいてくれない
付き合って半年・・・今までこんなことなかったのに
ここまでムシされると私も不安になってきた


「私のこと―――キライになっちゃった?」


それならハッキリそうと言ってくれたらいいのに
そりゃ辛いし聞きたくないけど仕方がないことだもの・・・


「ちっ・・・」


今まで黙ってた跡部が口を開いた


「忍足は“侑士”でなんで俺が“跡部”なんだよ!」


私はようやく理解できた
なんて言えばいいのか言葉を探していると・・・
彼に抱きしめられた


「“景吾”・・・」


私はそうつぶやいた


「***・・・」


そして静かに瞳を閉じた



+ END +
*******

(景吾もヤキモチやくんだね〜)

(うるせー)

(でも・・・嬉しかったかも)

(***―――俺様から絶対に離れるなよ)


2009.12.1


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ