Prince of Tennis
□続・青い空を見上げて
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「・・・なんじゃけど、***さんはどう思う?」
「立海のテニス部ハードだし・・・浮気してるヒマなんてないよね」
精市のクラブが休みだったことなんてこの半年で数えるほど・・・
彼女であればそれはわかっているはず
「じゃろ?はぁぁ・・・」
***家のリビングで肩をおとす仁王君
彼女に浮気を疑われているらしい
「きっと寂しいんだよ!」
例え相手がテニスでも・・・
構ってほしくてそんなこと言ったのかもしれないね
女の子はそういう生き物だったりするんだから・・・
「***さんみたいに大人になってくれたらいいんじゃけど・・・」
「ふふ・・・大人ね・・・」
そんなの―――私は表に出してないだけだよ
「幸村が羨ましいばい〜」
うなだれる仁王君を横目に私は仁王君の彼女が少し羨ましかった
10歳近くも年上の私はいつもしっかりしなきゃって思ってるから
甘えたり、嫉妬したり、ワガママを言うことはない
表面上は―――ね
《ガチャ》
「・・・どうして仁王が?」
合鍵を持つ彼はインターホンも鳴らさず入ってきた
ソファーで項垂れる仁王君に冷たい視線
「ちょっと理紗のことで相談してたんじゃ・・・」
「***の家に来る前に理紗さんの家に行きなよ」
そう言って精市は仁王君を家から追い出した
た、確かに・・・私の家に来てる場合じゃなかったね