青い薔薇〈第一章〉
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休み時間―――
何かが倒れる大きな音とともに聞こえてきたのは
「きゃぁーー!!!」
「だ、大丈夫・・・!?」
同じクラスの人達の悲鳴
貧血で倒れたという彼女の首元には・・・くっきりと牙のあと
驚く私の後ろから―――
「どいてくれ、医務室に運ぶ!」
現れたのは零だった
私は気になって零のあとを追うことにした
「優姫!理事長さんに報告を」
「う、うん・・・」
彼女を咬んだのは外部のヴァンパイア?それとも・・・夜間部の?
――――――
――――
――
―
「僕の目が行き届いてなかったようです。すみません・・・」
私達3人と枢は理事長室に集まっていた
枢の言葉に―――
「いやいや、まだ犯人は夜間部だと決まったわけじゃないし・・・」
理事長さんは否定するものの
犯人は学園内のヴァンパイアとしか思えない
(セキュリティ万全だもの)
それに倒れた彼女は何も覚えていなかった
記憶を奪うことが出来る能力を持つのは貴族階級以上の特殊な能力であってそれなら必然的に・・・
(夜間部に容疑がかかるよね?)