青い薔薇〈第一章〉

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僕は架院の言葉に驚いていた


「皐月・・・?黒主?」

「か、架院先輩、藍堂先輩・・・、か、枢先輩!?」


いつの間に架院と姉さんは親しくなっていたのか
優姫は名字呼びなのに・・・
(まさか架院まで!?)
それにしてもこんな場所は―――君達には似合わないよ


「どうして君達がこの場所に?」


僕の怒りが混ざった口調に優姫は言葉が出てこないようだった
これ以上この場にいることは危険だと判断した僕は藍堂に申し出た
嫌な顔をされるかと思ったのに


「すぐ準備します。皐月は・・・」


彼女の身を案じる藍堂に驚くしかなった
藍堂までもが姉さんに興味を??
(人間なのに・・・不思議な人だ)


「僕が運ぶよ。優姫もついておいで?」


そう言って藍堂に案内された部屋まで僕は姉さんを抱きかかえた
それにしても姉さんはどうしてこんな場所に?
まぁそれも―――優姫に聞けばわかるか

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