青い薔薇〈第一章〉
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藍堂の別荘に僕達は鉄道で向かっていた
世界中の国々を地中で網羅している“地下高速鉄道”で・・・
学園内ほど騒ぎにならないもののずいぶんと目立っているようで
(モデルの遠矢もいるしね)
そんな視線に嫌気が差したのか謝りを入れる藍堂
「枢様、時間がかかっても車で来るべきでした・・・」
「見られてるだけだよ。この人達が突進してくることはないよ」
「普通科の方達も最初はこんな風に眺めてるだけでしたね・・・」
遠い目をする瑠佳の言葉に姉さんに再会すまでのことを思い出していた
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部屋に荷物を置いてリビングに戻ってみると・・・藍堂が難しい顔をしてソファーに座っていた
考えていることはきっと―――
「ねー枢、やっぱり皐月ちゃんと優姫ちゃんも連れてきたらよかったね」
“その方が・・・”
そう口にする一条を睨んでいた
「皐月も優姫も僕といない方がのびのびできるよ、」
本当は・・・吸血鬼と係わらない方が幸せなんだ
それでも―――
姉さんにいつか牙を立てて吸血鬼に戻したいと思っている