青い薔薇〈第一章〉
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「そんな所につっ立ってないでこっちまで、来なよ?」
(えっ?)
驚く僕の前に現れたのは
「皐月・・・さん?」
ダメだよ、こんな場所に!!
僕は思わず皐月さんを腕の中に引き寄せた
「皐月、久しぶり?」
「千里・・・先、輩!??―――李土、伯父・・・様・・・」
皐月さんの声は震えていて身体だって震えている
「あっ、わかっちゃった?それはとっても嬉しいよ」
とても見ていられなかった
(どうして自分から危険な場所に来たりしたの?)
枢―――
優姫ちゃんを夜間部に守らせて皐月さんを自分で守るなら・・・
今、すぐ来てくれないと!!!
「あなたは、何を・・・しに来たのですか?」
皐月さんは―――
「皐月を・・・迎えに来た」
李土様を受け入れるつもりなの?
「・・・そう、ですか」
そんなことは―――
「李土様!!」
李土様から皐月さんを少しでも遠ざけたくて
僕はとっさに名前を呼んでしまっていた