青い薔薇〈第一章〉

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理事長さんと夜刈さんに閉じ込められた私


《ドンドン》


「あ・・・開かない」


さっきから何度も脱出を試みていた
外に繋がっていそうな出口という出口はすべて閉じられていて・・・
この部屋から外に出られない状況
(あんな小さな換気口まで!?)
私を想ってくれる気持ちに喜びをながらもここでじっとなんてしていられなくて、私は机の上にある少し大きな花瓶を手に取った


「・・・ごめん・・・なさい、」


懺悔の言葉とともに窓に投げつけた花瓶は―――


《ガシャーン!!!》


窓ガラスとともに砕け散った
(これで外に出られる・・・)
そう思ったのも束の間
窓枠に足をかけて地面を見下ろした私の身体は固まった
(地面が・・・遠すぎる!!)
もう一度、部屋をぐるりと回ってみるもののここ以外で外につながっている場所は見つからなくて・・・意を決して窓から飛び降りることにした
(どうか死にませんように!!!)

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