青い薔薇〈第一章〉
□Last
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「あぁ、僕は皐月さえ手に入れば他は何もいらないから・・・」
伯父様は私の頬をそっと撫でて優しい瞳でそう答えてくれた
私はこの言葉を―――信じていいんだよね?
「私・・・伯父様についていきます。だから、みんなに危害は・・・」
《グイっ》
言葉の途中で私を伯父様から引き離したのは
「ばか!好きにさせる気か!!」
「藍・・・堂・・・先輩!?」
どうしてここに―――
驚く私の考えていることがわかるのか、質問に答えてくれた
「暁が・・・血相変えて捜してた」
暁先輩が私を探し回っている姿が目に浮かぶ
・・・勝手にごめんなさい
でもね、
「伯父様は私が手に入れば他はいらないって!それなら私は・・・」
今まで助けてもらったお返しができるその日が―――ようやく来たの
「お前はばかか!!!枢様の気持ちも・・・き、錐生零の気持ちもムシするつもりか!」
みんなの気持ちはとても嬉しいけれど―――
でももう私が決めたことだから
「お前達は所詮、王である純血の吸血には逆らえない・・・」
そう言って藍堂先輩に向かって手を掲げた李土伯父様
藍堂先輩の目はどんどん虚ろになって―――
「や、やめて下さい!!!私は伯父様と一緒にいきますから・・・」
思わず藍堂先輩と伯父様の間に割り入った