青い薔薇〈第一章〉

□2
1ページ/8ページ

夜刈さんのお世話になり始めて2年が過ぎた頃―――


「零!冷蔵庫にあった私のジュース勝手に飲んだでしょ!!」

「この前からずっとあっただろ?いらないのじゃねーかよ・・・」


何事もなく平和で幸せな時間を過ごしていると思う
それから―――
彼の愛弟子、錐生零はすごく口の悪い男の子だ!


「あれは期間限定で貴重だから少しずつ大切に飲んでたの!」

「うるせーなー、今度同じモノ買ってきてやるよ」

「本当に?」

「あぁ、」

「約束だよ」

「っ!・・・あぁ」


最初は一方的に私が話し掛けるだけだったけれど
他愛ない口喧嘩ができるということは仲良くなれた証拠だよね?


「よし、許してやろう」

「偉そうだな」


零を見てると ふっ としたとき枢や優姫や拓麻君を思い出す
人間にしたら同じくらいの年齢
(元気にしてるかな?)
会えなくても家族に変わりない。離れていても幸せを願ってる・・・

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ