青い薔薇〈第一章〉

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私は相変わらず夜刈さんの家でお世話になっていた
零とは姉弟のように仲良くて、もちろん双子の壱縷とも・・・
この日常がなくなるだなんて一度だって考えたことはなかった



――――――
――――
――



いつものようにみんなのために料理の腕をふるっていた
零と壱縷の大好きなハンバーグ
(ふわふわ成功!喜んでくれるかな?)
それから机の上にラッピングされた袋が2つ
渡すシチュエーションを思い描くだけで自然に溢れる笑顔


《カタン》


「あれ?取れちゃった・・・」


零にもらった大切なキーホルダーは夜刈さんにもらったチェーンでネックレスしてもらって肌身離さず身に付けていた
零が真っ赤になっていたあの日を思い出せば溢れる優しい気持ち
落ちたくまを拾い上げた
チェーンが切れたわけじゃなくキーホルダーだけが落下?
幸せな気持ちも吹き飛んで沸き上がる小さな不安
今日は夜刈さんが帰ってくる日で零と壱縷も来ることになっていた
(少し・・・遅れてる?)

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