青い薔薇〈第一章〉

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「本当に・・・行くのか?」


私を本気で心配してくれるお父様のような夜刈さん
言葉では言い切れないほどたくさんお世話になった


「私、決めました・・・」


夜刈さんの役に立ちたい!
零を助けたい!
そう思って行動したにも係らず収穫なし
無力な私―――
ハンター間では元老院に水面下の動きありという噂が流れていて、これからなんだかよくないことが起きる予感がする
私だって何かできることをしたい
枢や優姫を影から支えること
零のヴァンパイア覚醒を少しでも遅らせること
足手まといになるのかもしれないけどじっとしていられない・・・
私は3人がいる黒主学園に編入することを決めた
夜刈さんに“皐月は何も係るな。静かに生きろ”何度も説得されたけど
私の意志は固かった
(頑固な性格なんだよね、私)
それに零がヴァンパイアになってずいぶんと月日が流れた
まだ覚醒していないというし、1人で辛い想いを抱えてると思う
私の独りよがりだけど背中の重荷を一緒に背負いたいから・・・

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