青い薔薇〈第一章〉
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目覚めるとベッドで寝ていた私
昨日は・・・零とキス、したんだ
彼には特別な感情はないかもしれないけれど・・・
(きゃぁぁぁ〜〜〜もう!!!)
考ること自体が恥ずかしくて布団を勢い良く頭に被せた
その時に感じた妙な違和感、
恐る恐る布団から顔を出すとそこには綺麗な銀髪の男の子―――
零が同じベッドで眠っていた
(えぇぇぇぇっ!??)
「ぜ、零・・・ま、まさか私達?」
「・・・なんもしてねーよ!お前が放さねーから仕方なく俺はだなぁ・・・」
目を擦りながら話す零に男の色気を感じて恥ずかしくなった
零ってこんな男っぽかったっけ?
「お、起きてたの?」
「皐月があまりにも幸せそうだったから・・・」
「あ、ありがとう(ニコ)」
私が笑顔を向けると・・・
零に抱き締められた
(昨日から私、よく抱き締められてるなぁ・・・)
「皐月が俺に対してずっと謝ってたことは・・・気付いてた」
「気付いて、た・・・?」
「今みたいに笑ってくれよ。俺はそれだけで嬉しいから・・・」
「うん」
どこまでも優しい零
あなたに幸せが来ますように・・・