青い薔薇〈第一章〉
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「ふふふふ・・・ボク風ほうれん草入り鮭シチュー、ボク風タコのマリネ、ボク風「うん、すっごくおいしいよ!」
理事長さんを遮ったのは優姫
私達3人は買い物のお礼に夕飯をご馳走になっていた
なぜか無言で―――
(見かけによらず、おいしい)
「久々に親子水入らずの食事なんだから・・・ちょっと家族団欒しようよ」
「俺を親子に数えんなって言ってるだろ」
「私、タコ嫌い・・・」
零も優姫も理事長さんに恨みでもある?
まぁ零はよくいじめられてるし?
でも誰かにご飯作ってもらったことなんて久々・・・
「私・・・家族じゃないですけど、作ってくれて嬉しいです」
「皐月ちゃん!君だけだ、僕の気持ちをわかってくれるのはー」
そう言って抱きしめられた私は自分の言葉を少しだけ後悔した
(コレのせいで2人とも無言?)
「街で何かあったの?皐月ちゃんは怪我したみたいだし・・・」
2人とも言う気はないのかな?
街にいた夜間部の2人とヴァンパイアのことは・・・
それなら―――
「転んじゃいました。心配かけてごめんなさい」