青い薔薇〈第一章〉

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「鍵、かかってる・・・」


風紀委員のせいで寮のバスルームを使うことはほぼない私達
入浴時間が決まってると知らなくて初めての日は路頭に迷ってしまった
今は理事長さんにお借りしてるけどそれは零や優姫も同じ
使いたい時間帯も似てたりするわけで―――こうして待ち時間があることもしょっちゅう
(部屋にシャワーほしい・・・)
私はソファーで待つことにした



――――――
――――
――



そのままソファーで眠ってしまったらしく夢の中なのか―――
現実なのか・・・
誰かが話す声を聞いた気がする


「・・・寝てやがる。風邪ひくぞ」


私の髪を・・・
優しく撫でてくれるのは誰?
遠くで―――
聞き覚えのある声が聞こえる・・・
眠りが深い私は起き上がれなかった。ふわふわした意識の中、
“優姫の盾”
“生かされてる”
そんな言葉を聞いた気がする・・・
(枢が零に、言ったの?)
優姫の盾なら・・・私がなるよ?

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