青い薔薇〈第一章〉

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目が覚めた私には・・・コートがかけられていた
これは・・・枢のコート?
枢の香りが少しあるような―――
夢か現実か区別のつかなった会話は・・・やっぱり枢だったんだ


「優姫の盾・・・か、」


枢が零に求めていたもの?
優姫は自分が本当はヴァンパイアだと知らない
でも―――
彼女の存在が明るみに出れば狙われることは目に見えている
自分のそばに置くその日まで零に任せるということなのかな?
でも零は―――
優姫が純血種のヴァンパイアだと知ったら?
私のことも知ってる彼・・・
優姫を受け入れないわけがない
きっと、大丈夫だよね・・・
(零に与えるのは試練ばっかりだね。ごめんなさい)
そういえばこのコート
枢にどうやって返そう?
入れ替えの時間なんて女の子達が怖くて返せないし・・・
(はぁ―――厄介なもの置いていってくれたね、枢・・・)
とりあえず、ゆっくりお風呂に入りながらでも考えようかな?
もう開いてるみたいだし・・・
(やっぱり寮にもお風呂ほしいなぁ)

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