青い薔薇〈第一章〉
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「零に狩りをさせたこと・・・怒ってるのかい?」
優姫はお昼寝モードだったけど、午後から授業を抜け出した私は補習になって・・・理由を咎められて正直に話した
零がハンターの仕事をしたこと
(勝手に話してごめんね)
「零はハンターの生まれだから遅かれ早かれああいった仕事は来るんだ」
確かにその通りだと思う
でも優姫は優しい子だから・・・
「義務だと、いうのですか?」
「零が―――人間として生きるためには・・・」
きっとそんなことをさせたくないと思ってるんだね
私は口を挟まず会話を聞いていた
「そうそう、君達を呼んだのは校舎の案内を頼みたくて・・・」
「「校舎の案内?」」
2人の声が綺麗に合わさった
(私、案内できるほど知らない)
「本当はもっと早く来る予定だったんだけど身体が弱くてね・・・」
《コンコン》
「あっ、来たかな?どうぞー」
理事長さんが扉の向こう側にいる子に声をかけると扉が開いた