青い薔薇〈第二章〉

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とにかく今は・・・止めたかった
例えこの身が朽ち果てても
この戦いを止めることができるのなら私は後悔しない
なんとしても―――


「零・・・優姫・・・伯父様、」


枢―――
人間として生きてきた10年のうちに芽生えた想いがあります
そばで支えてくれる零は・・・大切な存在
枢への気持ちにも―――ウソはありません
ずっと記憶をなくした私のことを想っていてくれてありがとう―――
あなたに着いて行くと決めたから
もぅ
迷 わ な い



――――――
――――
――



「三人とも、お願い!!やめて」


私は無我夢中で争いの中に入り込んでいた
藍堂先輩や暁先輩が止めるのも聞かずに・・・


「皐月、吸血鬼に戻ったか」


そう言って私の顎を持ち上げた伯父様は少しだけ寂しそうに見えた・・・


「ダメです、お姉さま!!離れてください!」


優姫の声は私にかけられているはずなのに・・・私には届かなかった


「伯父様―――もうやめてください。私・・・」


“思い出しました”
そう言おうとしたのに・・・
伯父様は私の唇に触れるか触れないか一瞬のキスをして、笑顔を作って


「伯父、様・・・?」

「皐月、“お友達”になってくれてありがとう」


まるで最期の言葉を私に残すみたいに―――

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