年下の男の子
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「手・・・いつまで繋ぐの?」
科学室の用を済ませて大学に戻る私と精市の手は繋がっていた。
横顔から少し怒りが感じられる
「***と俺の事を生徒全員が知ってくれたら離すよ」
「えっ・・・」
思わぬ回答に私が足を止めれば
精市も同じように歩みを止めた。
私に向き合って―――
唇に一瞬のキス
「久々に会えたね」
「えっ・・・うん」
精市の笑顔は優しくて・・・
いつも私に幸せを与えてくれる
でもね、今日みたいに制服を着る彼や回りの人達を見ると・・・精市には別の人との道があるんじゃないかって
でも―――離したくない
「離すわけないよ」
「えっ?」
「俺の彼女は***だから」
「―――ありがとう」
私より精神的にずっと年上な彼
今は隣にいさせてね・・・
*END*
(***・・・高等部ですごい噂だぞ)
(えっ―――ライバル出現?)
(幸村が実は大学生なんじゃないかって)
(・・・そうかもしれませんね)
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