年下の男の子
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「う〜ん」
「・・・う〜〜ん」
「・・・・・う〜〜〜ん」
******、先程からない頭を抱えております。
というのも明日がレポートの提出期限!―――にもかかわらず全く終わる気配のないこの雰囲気
内容は頭に描かれているもののそれを伝える言葉が浮かばない・・・
「ダメだぁぁぁぁぁ!」
さっきからパソコンとにらめっこ
いつ出来上がるんだろう?
というか、大学院生になってまだ1ヶ月だというのに
早くもレポートだなんて・・・教授もヒドイですよ
「はぁ、教授の鬼〜〜」
そう言って机におでこをくっつけたとき
《PURURURU》
研究室の電話が鳴り響いた。
教授はあいにくの出張・・・
そしてこの電話をとれるのはここにいる私だけ
小さなため息をついて受話器を手に取った。
「はい。お待たせいたしm「あっ***か??」
私の電話応対を聞くこともなく話を始めたのは
ちょうど悪口を言っていた相手
「きょ、教授?お疲れさまです」
「出張を一週間延ばすから申請書だけ準備頼むな!レポートは戻ってからでいいからな」
いつも通りの早口で私に言いたいことだけ言うと
そのあとに受話器から聞こえてきたのは ツーツー という機械音
「・・・わかりました、」
切れた電話に一応返事をして私は受話器を置いた。
申請書の準備は少し余計な仕事になるけれど・・・
レポート延長にはガッツポーズ!
それからウキウキ気分で研究室のメンバーに電話を入れ・・・
―――たものの直人先輩だけ繋がらなくて
(いつもの場所かな?)
そう思った私は帰りに寄り道をすることにした。