年下の男の子
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マラソンが始まった。
山の中だしやっぱり大変だね・・・
用具の確認は義貴となつみちゃん(青学現役マネ)に任せて私はドリンク作成に回った。
大人数分・・・頑張らなきゃ!
中学&高校時代を思い出しながらマネージャー業務に励む私
作り方もこの別荘の配置もまだよく覚えている・・・
(タイムスリップした気分だ)
いろんなことを考えていると
「え?もぅこんな時間!」
案外時間は進んでいて・・・
急いで学校ごとのカゴにドリンクとタオルを入れた。
今は余計なことなんて考えてるヒマはなかったかも・・・
なんとか、学校ごとにわけ終えた頃にはちょうど2人がドリンクを運びに来てくれた。
(なんて素敵なタイミング!)
「さっすが・・・***だな!サンキュー」
「***さん、仕事が早いです」
やっぱりいくつになっても褒められるって嬉しいことだね
「ありがとう!さっ行こうか?」
なつみちゃんに一番軽いカゴを任せて重いカゴを持とうとすると
「バ〜カ、俺が持つよ」
そう言ってカゴを取り上げた義貴
あの頃と変わらない優しさに・・・
心は温かくなった。