年下の男の子

□Last
1ページ/9ページ

残す試合は一試合



氷帝・跡部vs立海・幸村



義貴がスコアつけをしてくれることになったので私は観戦のみ

久々にしっかり見るテニスの試合にいろんな想いが込み上げる・・・

私の脳裏に焼き付いて離れない慎吾先輩と直人先輩の試合―――

義貴と翔先輩の試合・・・



たくさんの部員達の試合が記憶の中に蘇る

また一つ刻み込まれる試合が増えそうだ・・・



試合は誰もが息を呑む展開となった。

(ホントに高校生??)

自信に満ちあふれた部長の景吾

包み込むような優しさの精市



気を抜いたら気迫だけで観客の私でさえ倒れてしまいそうで・・・

少しも目が離せない―――



追い越され

追いつき

追い越し・・・



ずっと繰り返し

そして試合はようやく終了した

精市に軍配が上がった・・・

私はなぜか涙が止まらなかった



「お前はまた・・・」



翔先輩が私の頭をなでて

(あれ?この展開・・・)

そう思った瞬間に腕をぐいっと引っ張られて・・・



キスをされた



「・・・せ、精市!??」



そして彼は宣言した。



「***は俺のです」



(えぇぇぇぇぇ!!!)

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ