ONE PIECE
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何気なく立ち寄った中庭
色とりどりの花が咲き乱れている風景に ふっ と足を止めた
「クザンさんのばかぁーー!」
思わず空に向かって叫んでいた
(だ、誰もいないよね?)
「お主の敵は青雉か?」
「か、かた・・・きですか!?い、いいえ、違います」
急に頭上から現れた言葉を力いっぱい否定すれば
“冗談だ”という彼に驚かされた
海軍とは違う服装の人
背中に大きな剣
そういえば今朝、センゴクさんが七武海の集まりが昼からあるって言ってたっけ?
(何人集まるかもわからない会議らしいけど)
ということは―――
「ミホークだ。お主、名は?」
「え・・・***、です」
「そうか、覚えておく」
今の人―――鷹の目
ジュラキュール・ミホーク・・・?
海賊団ではなく1人で数々の船を大破したという剣豪
もしかして名前を聞かれたのは
(クザンさんへ報告?)
去っていく彼の背中を見て血の気が引いた