OTHER

□if・・・会社員編
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フロアに響き渡る声で私を呼び付けた土方部長
明らかに多数の視線が私達に向けられていた
(これ、狙ってるでしょ!!)
そして言われたのは今日は残業せず俺に付き合え。との命令・・・
18時半に迎えに来た部長の登場に再びざわつくフロアを2人で後にした
タクシーで向かった先は看板さえでていないお店
足を踏み入れることさえ躊躇してしまうような私と平然と敷居を跨ぐ土方部長が付き合っているなんていう事実は不自然ではないのか?今更ながら不安になった


「トシの彼女は***くんだったのか〜」

「はい。よいお付き合いをさせていただいております」

「いつからなんだい?」

「あ、えっと・・・」


どうやら今日は社長に招待されたらしい
いつからお付き合い?1ヶ月前から実はフェイクでなんて言えるわけもなくちらりと横の土方部長を見るとめんどくさそうに彼は口を開いた


「1年前だ。あまり詮索してくれるな・・・」

「そうかそうか、仲人・・・いつでも引きうけよう」

「時期が来れば・・・な」


(な、仲人!?)
ついていけない話に思わず百面相する私に社長が気付かなくてよかった

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