本当のキモチ

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***は今日から氷帝に転校してしまった
ちゃんと自分を知りたいからと強い意志を持って
今までずっと同じ学校だっただけに胸にぽっかり大きな穴が開いたようだった

***・・・僕は君が好きなんだ
1人の女性として―――


「不二〜今日は氷帝に迎えに行かないのかにゃ?」


英二・・・
レギュラー陣は***に記憶がないことを知っている
中学生の頃、***が自分でちゃんと話したんだ
そして氷帝に転校した理由も・・・


「氷帝のテニス部は女癖が悪いから不安だにゃ〜」


そうだったね
ムッツリ眼鏡とか・・・
他に、
ムッツリ眼鏡とかね


「***によろしくにゃ」

「伝えておくよ」


僕はそう言って氷帝に向かった



――――――
――――
――



氷帝に幼稚園、小学校から通ってる子達は家柄のいい子息令嬢が多いと噂には聞く
***も小学校に通っていたとなると・・・
ご令嬢になるのかな?

父さんはそれなりの大手企業に勤務している
その上層部から彼女を託されていることを考えると・・・
普通に生活していたら僕達は出会わなかったかもしれない

お金持ちといえば・・・氷帝テニス部の跡部景吾
彼も幼稚園からだろうからもしかすると***のことを知ってるかもしれない
いろんなことを考えながら***を待っていた

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