本当のキモチ
□6
2ページ/5ページ
考え事をしながら眠ってしまったみたいで・・・
気付いたときには外もすっかり真っ暗になっていた
「私・・・寝ちゃって・・・た?」
しかも制服のまま!
景吾くんに到着の電話もメールもしてない!!
でも―――連絡は今さらだよね?
着替えてリビングに向かえば
《ガチャ》
そこにいたのは、周助・・・彼1人だけだった
「父さんと母さんはいつものデート!姉さんは彼氏とデート。裕太は友達の家だって」
パパもママも仲良しで週1回はデートしている
(私もいつかそんな人と家庭を持ちたいな)
「相変わらず仲良し。夕飯・・・何か作ろうか?」
冷蔵庫を開けようとすると
“オムライス作ったよ”と言ってテーブルにお皿を並べる周助
「ありがとう!!周助のオムライス大好き」
久々に食べる周助の手料理にウキウキしながら私は椅子に腰かけた
きっと私が作るよりもおいしい
「***はおいしそうに食べるから作り甲斐あるよ」
そう言って微笑む周助はとてもキレイだった
今日あった出来事・・・
周助に話していいのかな?
心配性な周助だから・・・余計な心配かけちゃうよね?
でも結局、
「クスクス、***・・・顔に書いてあるよ?」
気付かれてしまう
私は今日あった出来事・・・
つまり、炎を見て倒れたことから話し始めた