本当のキモチ

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黒崎財閥の資料に目を通したあとは***が巻き込まれた交通事故の報告書表紙をしばらくみつめていた
見たらもう後戻りはできない

今さらだが・・・
俺には覚悟があるのだろうか?
イヤ・・・何があっても***は守る!今も昔と変わらず思っている
例え***が俺のことを忘れていようとも―――
握り拳を1つ作り表紙をめくった


「・・おい・・・これは・・・」


報告書を見て俺様は言葉を失った
“交通事故は故意であるということが警察の見解”
“黒幕は黒崎財閥である”
“現場が山道のため目撃者がなく事件解決には至らず”
“娘の***は事故では助かったものの***財閥の圧力によりその後不明”


「こ、これは・・・」


これは犯罪だろう?
跡部財閥に入る情報が警察に入らないわけがない
警察上層部との癒着か?

どちらにしろ・・・
記憶を取り戻すと***は危ない!
おそらく事故現場にいたということは・・・事故の全容を見ている可能性が高い
見つかれば黒崎財閥は***を生かしておかないだろう
もう俺だけの力では守りきれないのかもしれない

・・・***
お前は何も思い出すな!!
氷帝に戻ってきたのは間違いだったかもしれないな―――

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