本当のキモチ
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「よし!!」
今日は青学の練習試合
私は朝から張り切ってお弁当を作っていた
久しぶりに友達と再会できる!
それだけで顔がにやけてくる。みんな元気かな?
記憶を取り戻すために氷帝に転校したことを知っている青学の友達
みんなに心配かけっぱなしだ・・・
嫌がらせのことはもちろん知らないよ?
周助に口止めしたから
まだ少し残る痣―――
誰に気付かれてもいけない・・・そう思って私は長袖のパーカーに手を通した
景吾くんに助けてもらった翌日、先輩達は謝りに来た
嫌がらせは辛くて・・・とても悲しかったけれど、
“本当にごめんなさい”この一言で全部が許せてしまっていた
景吾くんや忍足くんに甘すぎる!と散々言われたけれど自主退学するという彼女達を説得して引き止めた
高校中退だなんて・・・あまりいい響きじゃないでしょ?
彼女達は驚いてたけど最後は笑顔で“ありがとう”と言ってくれた
これでよかったんだよね?
まだ私の身体に少し痣が残ってるけど・・・
この痣が完全になくなった頃にはもぅ私も大丈夫だよ!!
「いいニオイ〜〜」
「あっ周助!つまみ食い禁止」
「おいしい・・・パワー充電!じゃ僕は先に行ってるね」
「頑張ってね」
そう言って送り出した
そういえば・・・
今日の練習試合の相手校はどこなのかな?
(聞くの忘れてたや・・・ん?焦げくさい?)
「きゃぁぁぁぁあ!!」