本当のキモチ
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「試合お疲れさま〜」
「インターハイに向けていい実績練習になったよ」
そう言った周助の瞳はキラキラと輝いていて・・・
そばにいることさえ眩しかった
「ちょっとだけ氷帝にも顔出してくるね」
景吾くん達の試合を意識して見たのは初めてだった
周助や裕太の試合はよく見に行ってたから無意識で見てるかな?
「景吾くん!お疲れさま」
「***・・・負けちまったけどな」
「みんなかっこよかった!見てて楽しかった」
「***ちゃんにかっこE〜って言われたC〜」
芥川くんは本当に楽しそうにテニスしてたね
いつも寝てるところしか見ないから驚いちゃった
「今度は俺達にもお弁当頼んでもえーか?」
「早起きできたらね!」
「ほな朝からラブコールしたるさかい頼むわ」
こりゃ次は本当に作らなきゃだね
なんてみんなで談笑していると話にわって入ってきた甲高い声
「いや〜ね!侑士の分は彼女の私が作るわよ」
「黒崎さん・・・」
「あっ!***も応援に来てたの?・・・黒崎さん」
この2人はあんまり鉢合わせないほうがいいのかな?
「私は青学の応援に来てたの」
「そ、そっかー!」
なんとなく気まずい空気が流れだしたとき・・・
空気を読んだかのごとく呼びに来てくれた周助
(いや、ほんとに読んでるかもだけど)
「***、帰るよ?」
「うん!」