本当のキモチ
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華やかなドレスから制服に戻った私達
なんだか魔法が解けたみたで・・・少し残念な気持ち
「来週だね!パーティー」
それにしても私・・・マナーとか大丈夫なのかな?
不安に思っていると、
「立食だから不安なら隅で座ってるといい」
景吾くんのアドバイスに少しだけほっとした
おとなしく座るくらいなら私にもできそうだもの
「キャビア楽しみだな〜」
+++ってばスゴイ!
私には料理を楽しむ余裕なんてなさそうかな?
そういえば、忍足くんは一緒に行くのかな・・・
+++のドレス姿にドキドキしちゃうと思うけど
私は・・・
景吾くんの正装にドキドキしちゃいそうだ
「***!大丈夫か?」
「えっ・・・?ぼーとしてたみたい。あれ?+++は?さっきまで隣に・・・」
「電話が鳴って出ていったぜ?」
全然気付かなかった
ぼーとしすぎだ。
まだシンデレラ気分が抜けてないのかもしれない・・・
「さっきのドレス・・・」
「せ、せっかく選んでくれたのに似合わなくてごめんね」
わざわざ景吾くんが選んでくれたのになんだか申し訳ない
そう思って謝れば
「似合ってた」
「えっ??あ、ありがとう!!」
「当日は俺から離れるなよ?」
俺から離れるな・・・
迷子になるなってこと?
“うん!”と言えば景吾くんも笑っていた