本当のキモチ

□Last
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両親を奪われたこの悲しみは永遠に消えることがないけれど・・・
前に進まないといけない
―――そう、だよね??

ねっ?
パパ・・・
ママ・・・



――――――
――――
――



バルコニーでしばらく2人は抱き合っていた
長い沈黙を破ったのは***だった


「ねぇ景ちゃん・・・いつも、ありがとう」


景ちゃんだけじゃない・・・
周助や青学のみんな
それから+++や忍足くんや芥川くんだって
私は今までみんなにどれほど支えられていたか
記憶を失った私を助けてくれたたくさんの人達・・・


「***の面倒みるのには慣れてるぜ?」


そう言って笑う景ちゃんはとても優しい顔だった
(やっぱり好きだな・・・)


「***!!」

「周助・・・」


私は景ちゃんのそばから走りだしていた
記憶を無くしてる間、一番迷惑をかけたのは・・・他でもない彼だ―――


「私ね・・・」

「思い出したんだね?」


私が言いたい言葉をいつもわかってしまう周助
大きく頭を上下に動かした


「うん!辛い話ばっかりなんだけど・・・聞いてもらえる?」


周助には・・・
私の過去を話したい
ちゃんと聞いて・・・もらいたい

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