READY GO!

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今日から新学期・・・

青学のみんなは私が転校して驚いてるかな?

テニス部のみんなには会えたけど他の人には会ってないもんね

まったくヒドイ両親だよ



今日は誰に聞かなくても職員室まで辿り着いた。

応接室で担任を待っていると・・・

担任の岩田先生が顔を出した。



「竹内、おはよう。迷わずにこれたんだな」

「おはようございます。1度来てたので迷いませんでした」

「教科書が間に合わなかったみたいで・・・届いたら連絡するな」



しばらくはお隣さんに迷惑かけちゃうな―――そんなことを考えながら教室に向かう先生の後ろを追っていた。

待機するように言われてぼんやり見上げる空はとても爽やかで・・・思わず視線を下に外した。



《ガラっ》



“竹内、入って”そう呼ばれて緊張気味に足を踏み入れた教室

岩田先生は黒板に私の名前をスラスラと書いていた。



「今日からクラスメイトになる竹内***さんだ」

「竹内***です。よろしくお願いします」



頭を下げれば拍手が起こって少しだけほっとした。

(優しそうなクラスでよかった)

そして指定された席へ・・・



「始業式は講堂だから15分後に廊下に並べよ」



そう言い残した先生は教室を後にした。

私が席に座ると同時に声をかけてきた女の子



「私、竹田優菜。優菜って呼んでね」

「私も***って呼んでね」



屈託ない笑顔で取っ付きやすそうなその子に私は抱き締められた。

(え、・・・なに?)

どうすればいいのかわからない私に声をかけてきたのは

あまり会いたくない人だった。



「***かわい〜〜」

「中を裂くようで申し訳ないんだけど・・・」

「精市!申し訳ないと思うのなら邪魔しないで」



目の前で繰り広げられるバトルに私はどうすればいいのかうろたえていると




「いつものことじゃ、ムシしときんしゃい」



どこの方言だろうか?という人が話し掛けてきた。

彼は仁王雅治だそうだ

周助に“コートの詐欺師”と呼ばれる彼の話を聞いたことがある



「仁王くん・・・この2人は止めなくていいのかな?」

「よかよか。この2人は付き合っててこれが愛情確認なんじゃよ」



あっ、そうなんだー・・・
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