READY GO!

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‐ 不二周助side ‐



僕達は始業式のあともいつもと変わらず部活に励んでいた

今までと違うことは

当たり前のようにいた***がここにいないこと・・・



***1人がいないだけで

いつもと同じコートで練習しているのに・・・

今日は知らないコートに来ている気分だった



両親の都合で仕方なく転校となった彼女の気持ちを考えると何も言えなかった

それは他の部員も同じみたいで

あの真面目な手塚や大石までが心ここにあらずだった



***・・・

君は青学テニス部にとってかけがえのない人だよ

新しい学校でもテニス部のマネージャー・・・やるのかな?

“やらないでほしい”

・・・そんなことを思ってしまう僕は情けない男だね

でもね、

***にはいつまでも青学のマネージャーでいて欲しいんだ・・・




――――――

――――

――





なんとなく眠れずにベランダで空を見上げていると・・・



《♪〜♪〜〜》



ベッドのそばに置いてある携帯電話が鳴り響いた



「***・・・」



たったメール1通で僕を幸せにしてくれる***

会いたくなったら手塚に試合でも計画させようかな?

応援に来てくれるだろ?



でも・・・

本当に会いたくなったら僕は自分から会いに行くよ

携帯を静かに閉じて僕はベッドの中にもぐった。



「***・・・おやすみ」
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