READY GO!

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近頃は秋も深まって少し寒い日もあるくらい

私は毎日テニス部のマネージャー業務ともうすぐある文化祭の準備に追われていた

文化祭はクラスとテニス部の模擬店に参加するので急がしさは半端ではない・・・

クラスのほうは優菜がうまく都合をつけてくれて全体が集まるときくらいしか参加してはいないというものの・・・

それでも休み時間や放課後はめまぐるしいくらい動き回っていた



レギュラー陣にはテニスに打ち込んでほしいので平部員とマネージャーの私がテニス部の模擬店の準備をして、

私は休み時間や放課後の合間をぬって休憩用のセットを準備して、

レギュラー陣にドリンクやタオルを渡すことは平部員の人達に任せていた



そのせいもあって私はレギュラー陣とゆっくり話すヒマもないくらいだった

それは同じクラスの幸村くんも例外ではなかった



幸村くんとは席替えで窓際の一番後ろと廊下側の一番前というなんとも対角線に別れてしまって・・・

優菜みたいに席を移動してまで話すほど仲良しではないので必然的に会話もほとんどなくなってしまっていた

(ちょっと寂しいかな・・・)

仁王くんは私の後ろになったので話す機会は増えたけどね



「竹内〜!」



廊下から呼ばれた声に反応する私

声の主は立海テニス部の平部員で私をよく助けてくれる小原くん



「あっ小原くん。あれ?今日の昼休みも何か集まりあったっけ?」



毎日のように模擬店の進捗報告会議、クラスの会議があって正直スケジュールは管理しきれていなかった



「今日は視聴覚室だぜ」



久々にみんなとお昼が食べれるかなーと思ってたのに残念だな



「ってことで仁王くん、みんなに伝言よろしくね」



そう言って私は小原くんと視聴覚室に向かった



「***・・・そんな報告したら幸村に殺されてしまうばい」



仁王の悲しい叫びは私の耳には入らなかった
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