新聞部の憂鬱

□Last
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‐ 地区大会 ‐
公式の?応援団であるチアリーダーもすごい数なのにそれを大きく上回るいろんな学校の制服を着た女子生徒
まるでアイドルのコンサート会場のような飛び交う黄色い声援
頭痛がしてきそうだった


「今日はまたいつもに増してすごいギャラリーね・・・」

「***、あっちよ」


+++に腕をひかれて氷帝のみんながいるテニスコートに向かった
極度の面倒くさがりやである私がこんな大勢の人がいる場所に来るなんて・・・すごいことだわ!!

みんなあんなに叫んで酸欠にならないのかな?
+++と違って試合に興味がない私は写真撮影を任せて少し後ろで試合が終わるのを待つことにした
試合は見えないけど目の前の歓声だけは聞こえてくる・・・
最初は興味もなかったけれど観客の盛り上がりを見てると気になって


「学校新聞に載せなきゃだし・・・仕方ないから見ようかな?」


なんて誰も聞いてないのに独り言を唱えながら+++のそばに向かった
ルールがよくわからない私が見るのは跡部の表情・・・
テニスをする跡部の顔はとてもキレイだった
負けてるらしくて・・・いつもと違う跡部の姿

テニスを楽しんでる彼
試合はよくわからないけど“テニスが好き”だと痛いほど伝わってくる
強い相手との試合が楽しくて仕方がない・・・
そんな言葉が聞こえてくるような気がした

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