保健室のお姉さん
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今日のクラブはミーティングのみ
インターハイ予選の確認や自分の健康状態を報告していく部員達
おそらく副顧問の***先生も来るのだろう・・・
そう考えると待ちきれなくて
僕は扉を睨みながらまだかまだかと待ち構えていて―――
ミーティング内容は頭にさっぱり残っていなかった。
でもそれは・・・
きっと僕だけじゃないはずだ。
みんなも浮ついてどこか落ち着きがない様子
それは隣に座る冷静沈着な男、手塚も同じだった。
「不二・・・まさか年上だとは思わなかったな」
「―――手塚の目は節穴だね?」
にっこり微笑む僕に対して真っ青な顔をした手塚
そんなに怖がらないでくれる?
《ガチャ》
「ミーティング中にすまんな〜」
そう言って中に入ってきたのは顧問の藤原先生
そして後ろには・・・***先生の姿
手塚が転校生だと思ったのも仕方ないかもしれない。
壇上だとはっきりした顔は見えなくて・・・雰囲気から童顔だと想像していたものの
想像以上に童顔かも・・・
「***先生!」
藤原先生に促されて部室の真ん中に立つ***先生
「******です。島本先生の代理で男子テニス部の副顧問も任されました!よろしくお願いします」
この笑顔に何人の部員が心を奪われたのだろうか?
僕も確実にその内の1人だけど