保健室のお姉さん
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初日はやっぱり疲労困憊
どこに行っても新しい環境って気を遣ったりして疲れるものよね
さて、鍵も閉めたし・・・
現在の時刻は6時20分
6時半に職員室前集合だったはず
私は職員室に急いだ。
(走ったら怒られそうだ・・・)
「***先生!こっち〜」
「あっ、お疲れさまです」
廊下で私を手招きするのは准一先生だった。
「あれ?他の先生は・・・」
「以外と早く区切りがついたからすでに宴会開始〜」
「飲む先生の集まりですか?鍵返してきますね」
私は誰もいない職員室に保健室の鍵を返しに行った。
カーテンも閉まっていて電気もついてない職員室は少し不気味
(怖い話とか苦手なのよ・・・)
保健室の鍵を返して准一先生の待つ廊下に急いだ。
「怖がりは相変わらず?なんなら怖い話する?」
からかう准一先生に少し殺意を覚えたのは大学時代も同じ
サークルの合宿でする怖い話
いつも半泣き・・・いや、本気泣きの私をからかっていた准一先輩
「一人暮らしなんで本気でやめてください!」
怖い話を想像しただけで怖くなってしまう私が一人暮らし・・・
私は真剣に怒ってるのに―――お腹を抱えて笑わないでください
「ハハハ・・・***は相変わらずからかいがいあるな〜」
まるで新しい獲物をみつけたかのように笑う楽しそうな准一先輩
やっぱり不安だらけの教師生活のスタートだ・・・