保健室のお姉さん
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『***・・・お前もいい年だ。婚約者を紹介する』
『こ、婚約者!?』
***グループの一人娘だし恋愛と結婚は違うものだって覚悟してるつもりだったけど・・・
実際に言われると寂しいものだね
『相手はこの人だ・・・』
(えっ―――?)
『***先生!僕が婚約者だよ?嬉しいな』
しゅ、周助君?
教師と生徒が婚約!??
――――――
――――
――
―
《ZiRiRiRiRiRi・・・》
「目―――覚まし??」
(なんだ、夢・・・か。)
朝からドッと疲れちゃった。
それにしても周助君のスーツ姿かっこよかった・・・
って!
何を考えてるの?私・・・
「あ〜り〜え〜な〜い〜」
こんな夢を見るなんてまだお酒が残ってる?
(きっとそうだ!!)
別に周助君が気になってるわけじゃない―――
「さっ着替えなきゃ」
私は気持ちを奮い立たせて洗面所に向かった。
今日は中学生の入学式と始業式
少し前までランドセル背負ってた子達なんだよね
(フフフ・・・かわいい)
中学生ってことはリョーマ君もいるのかな?
式典サボってそうな気もするけど
「いけない!ボーっとしすぎちゃった・・・」
1つのことを考えだすと想像が膨らんでつい自分の世界に浸る私
悪い癖の1つ
気を付けなきゃね・・・
昨日買った菓子パンを口に含んで一息もつくことなく私は学校へ向かった。