保健室のお姉さん
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一通り朝の仕事を終わらせて一息ついてると・・・
准一先生が保健室に顔を出した。
「サボりですか?残念ながら紅茶はないですよ?」
「・・・覚えてたんだ?」
確か紅茶党だったはず
私の記憶力に驚いた顔をして優しく私の頭を撫でる准一先生
(子ども扱いされてる!?)
「***は相変わらずだな」
(私が相変わらず?)
あれ・・・私なにか変なこと言ったのかな?
理由を考えていると―――
「あっ、GWの予定入ってる?」
そう聞かれた。
今GWって言った?
それはまた先の話で・・・
「いいえ―――何も」
「実はその時期にテニス部の強化合宿があるんだ」
テニス部の合宿・・・ですか?
でも私は副顧問だし参加はしなくてもいいよね?
「毎年、立海と氷帝と青学の3校が集まってGWに合宿してる」
「は、はぁ・・・」
3校とも強豪だしハイレベルな合宿だろうなー
人数もすごそう・・・
「で、幹事は持ち回りで・・・今年は青学なんだ」
「な、なんだかとてつもなく嫌な予感がします」
「部長の高橋が・・・全てをかけててな、今回は2年と3年個別に強化合宿したい!だとよ」
そんなこと言われたら・・・
「なんだか、やらないわけにはいかないですね」
「2手に合宿所が分かれるから***には2年の付き添いを頼むと思う」
2年生っていうことは周助君達の学年ってことかな?
「わかりました。GWの予定はあけときます・・・」
「しっ!!」
えっ静かにするの?どうして・・・
「(ヒソ)不二が隣のクラスの松下に告白されてるみたいだな(ヒソ)」
カーテン越しに聞こえてくる小さな小さな声
周助君って・・・すごくモテるんだろうな
でも、こういう場面はできれば見たくないかな?