保健室のお姉さん

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「***先生!合宿中に何かあったら俺にすぐ連絡してこいよ?」

「ありがとうございます」



3年生は長野、2年生は石川での合同合宿らしくて

何かあったとしても駆けつけてもらえる距離ではない。

(私がしっかりしなきゃ!)



合宿は合宿所じゃなくて誰かの別荘なんだとか?

毎年、氷帝の部員さんが提供してくれてるらしい

さすがお金持ち集団氷帝―――

なんて言いつつ准一先生も私も氷帝に幼稚舎から通ってたり

由美子は大学だけだったかな?



「合宿中は何してるのですか?」

「俺は軽く打ち合いしてたかな?それ以外は部屋で昼寝とか・・・」



技術は持ち合わせてない私は全国レベルの子達とラリーだなんて明らかに不可能

むしろ部屋で昼寝してるほうが邪魔にならないかもしれない

(うん、そうしよう・・・)

相当な時間を持て余すことになりそうだし暇潰しグッズは必須ね



そういえば・・・

しおりの3日目の夜に気になるイベントがあった



「しおりに肝試しなんていう言葉が載ってたんですけど・・・」

「キツイ練習に耐えた生徒達のご褒美だな」



肝試しがご褒美になるなんて学生さんはよくわからない

私には拷問のようなものなのに



「安心しろ。引率者はみんなの帰りを出入口で待ってるだけだ」



サークルの合宿で失態を見てる准一先生に大笑いしながら言われてしまった。



「あのときはひどかったな〜?美人が台無しだぜ?」

「お化けだけは本当にダメです!相手が誰であろうと大泣きです」



あのときは確かくじで准一先生とペアになったんだっけ?

申し訳ないくらい大泣きしたな〜



「マネージャーは3年について行くから」



それなら2年生は・・・?と疑問を浮かべた私に

“氷帝が臨時マネージャーを連れてくる”と答えをくれた。

マネージャーなんて大変そう・・・

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