保健室のお姉さん
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さ、最悪だ。
周助くんに肩を貸してるつもりだったのに・・・
私が借りてたなんて!!
しかも寄り添って寝てる姿が見られてたなんて・・・失態すぎる
准一先生には絶対に言えない
(はぁぁぁぁぁ―――)
今から始まる合宿では問題おこさないようにしなきゃ
「***先生?まだ降りないの?」
「お、降ります!」
私が寝てる間に合宿所へ到着していた。
この合宿中にいる大人は私だけ
3校分の2年生・・・
不安すぎる!
バスから降りるとすでに他校は整列していた。
とりあえず青学も並ばせて私はみんなの前に立った。
「青学の副顧問をしてる******です。何かあれば遠慮なく声をかけてください」
手塚君に他の学校の様子を聞いてて助かった・・・
合同合宿する氷帝も立海も2年生の代表がしっかりしてるらしく
私の出る幕はきっとない。
「***先生ってお若いですね?」
えっと・・・誰?
「立海の幸村精市です」
「えーと、幸村・・・君?よろしくお願いします」
高校生にして悟りを拓いたかのようなこの笑顔・・・
年齢詐欺じゃないの?
最近の高校生は大人っぽい子が多いんだね・・・
そんなことを思っていると
「***!!」
想像もしていなかった人物に声をかけられた。
(どうしてここに・・・??)
「け、景・・吾・・・??」
「***先生の知り合いですか?」
「あっ周助君・・・」
知り合い?というか・・・
「***は婚約者だ!」
「景吾!誤解されるようなこと言わないでくれる?」