保健室のお姉さん
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「ア〜ン?」
「ちょっと!婚約者は親同士がふざけてた昔の話でしょ?」
親同士が仲良くて冗談で言ってただけなんだから・・・
こんな人前で話さなくてもいいことでしょうが!
だいたい2人には年齢差がありすぎるんだから・・・
「俺様には年齢差なんて関係ないぜ?もらってやるよ。***なら大歓迎だ!」
そう言って景吾は私を強く抱き寄せた。
(ちょ、ちょっと!!!)
「あのー・・・景吾?えーと、離してくれないかな?」
「***先生嫌がってるからやめてくれる?」
そう言って引き剥がされた私がほっとしたのも束の間で・・・
今度は周助君に抱き締められた。
(ちょっと・・・どうして?)
「この合宿は***先生の争奪戦かいな!ほな俺も入るわ」
楽しそうなのは関西弁の男の子
(絶対に楽しんでる!)
「氷帝の忍足っちゅーもんです」
忍足君・・・ですか?
でも今はそんなことよりも
「あーもう!学生は学生らしく男女交際しなさい!」
そう言って私はそそくさと合宿所の中へ逃げ込んだ。
男女交際って・・・
教師がすすめてどうするのよ?
まぁ清く正しくなら―――何も問題ないわよね?
「はぁ・・・」
割り当てられた自分の部屋に着いてすぐ、大きなため息をついた。
携帯を確認すると・・・
FROM:藤原准一
本文:着いたかー?お互い何も起こらないことを祈ってる
--END--
准一先生からメールが届いていた
「何も起こらないこと・・・本当に願ってます」
To :藤原准一
本文:お互い無事に到着しましたね。何も起こらないことを私も祈ってます。
--END--
携帯を机に置いてベッドにダイブした。